メンゲルベルクの録音の謎を調査と分析したら驚きの事実がわかりました

1944年を最後に演奏を禁じられたオランダの指揮者ウィレム・メンゲルベルク。

それ故、現代の私たちの聴くことのできる録音は、そう多くはありません。

にもかかわらず残された録音には様々な謎が存在しています。

複合音源であったり、録音データが間違いであったりしています。

中にはメンゲルベルクの演奏とされているCDに中には別人の演奏のものまであります。

そうした謎を一つ一つ紐解きながらメンゲルベルクの録音を整理してまとめていきます。

メンゲルベルクの演奏に関心を持たれる人の参考となれば幸いです。

お知らせとお詫び

視力を落としてしまい、それ以来サイト更新もままならずにおりました。

メールもいただいたままで、申し訳なくお詫びするしかありません。

対応できないために「お問合せ」も失礼ながら閉じてしまいましたことも重ねてお詫びいたします。

今回レコード芸術誌でメンゲルベルクのベートーヴェン交響曲全集が取り上げられており、再びサイトに掲載した次第です。

今後ですが、サイトの内容見直しを兼ねてリニューアルしたいと思います。

「お問合せ」も再開し、いただいたメールには返信するように心がける所存です。

そして、最近メンゲルベルクのCDもthara音源によるCDのリリースもあり、最新状態にキャッチアップしてゆくつもりです。

メンゲルベルクの録音の謎

メンゲルベルクの録音の謎の例としていくつか挙げてみます。

  • ベートーヴェンの交響曲第5番:1937年5月4日と記載されているCDには別音源のものがある
  • ベートーヴェンの交響曲第9番:1938年のものとされるCDには2種類の音源がある(どちらかは別の演奏会の録音)
  • チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」:1937年のSP音源とされるCDには1941年の音源が一部使われている。また1941年のマスターは戦争で喪失している
  • チャイコフスキーのピアノ協奏曲:1940年のCDにはドイツ・テレフンケン盤とチェコスロバキア・ウルトラフォン盤の2つの録音があり一部音源が違っている
  • ワーグナーのトリスタンとイゾルデから「前奏曲とイゾルデの愛の死」:別人(ピエール・モントゥー?)の演奏である

最近の更新情報

ターラ原盤による未発表ライヴ録音集

ベートーヴェン 交響曲第9番 演奏データ更新

ワーグナー トリスタンとイゾルデ前奏曲と愛の死について

現時点の調査結果はこちら:メンゲルベルクの録音リスト

このサイトについて

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どうしても見つけ出したい録音

これをせずには死んでも死にきれないことがあります。

メンゲルベルクの最後の演奏会の録音を発掘して世に送り出したいのです。

そのために現在資金を貯めているのと同時に、オランダ語とフランス語の勉強をしています。

もし何か、どんなことでも構いませんので、情報をお持ちでしたらご教示いただければ幸いです。

ベートーヴェン交響曲第9番

1944年6月18日にパリでおこなわれた演奏会の録音です。

メンゲルベルクの最後の演奏会となったものです。

radio broadcast (Last concert)
Jeanine Micheau
Eliette Schennberg
Georges Cathelat
Henri-Bertrand Etcheverry
Chorus of Radio-Paris
Grand Orchestre de Radio Paris

演奏はラジオで中継放送されていることから、放送局だけでなく、一般の人のエアチェックの存在の可能性もあります。

そして、もう一つ、録音が存在するかどうかも分からないのですが録音を探したい演奏会があります。

J.S.バッハ マタイ受難曲

1944年5月14日にアムステルダムでマタイ受難曲を演奏しています。

この時の演奏会が録音されているかは不明です。

この演奏会の後、メンゲルベルクはパリに移動し上記第9の演奏会に臨んでいます。

メンゲルベルクは若い頃からマタイ受難曲の理想的な演奏をしたいと考えており、そのために合唱団の編成までしています。

とにかく、今はできる準備をすることしかありません。

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